- ステップファミリーの割合ってどのくらいか知りたい人
- ステップファミリーが慣れるまでにどのくらいかかるのか分からない方
- ステップファミリーの特徴がなにか分からない方
最近は再婚が増えていると聞いたことがある方が多いでしょう。その中で、子連れと結婚するケースも増えており、連れ子がいる方と結婚した家族のことをステップファミリーと言います。
ステップファミリーにはさまざまな悩みや、葛藤があり、特有の難しさを抱えています。
母親の私としては、子連れだったから、本当に愛して結婚してくれたのかな?って不安だったよ。
父親の僕としては、血縁じゃない子供たちを愛してあげられるか不安だったなぁ。
今回はそんなステップファミリーの特徴についてご紹介します。
ステップファミリーについて詳しく知りたい方は、ステップファミリーとは?をご覧ください。
ステップファミリー(子連れ再婚)の割合と認知度
そもそも、ステップファミリーはほとんどの場合、子連れ再婚にあたります。この割合はいくつくらいなのか気になりますね。
厚生労働省などのデータを元に調べてみたことを紹介します。
1/4が再婚
実はステップファミリーは年々増加し、結婚する人のうち、約1/4が再婚と言われています。
平成28年の婚姻件数は62万531組で、前年より1万4625組減少した。
婚姻件数の年次推移をみると、終戦直後の昭和22、23年の第1次婚姻ブームの後に急激に減少したが、20年代後半以降は増加傾向となり、45年には第2次婚姻ブームを迎え、47年には110万組となった。48年から減少傾向の後、63年から増加に転じた。平成6年以降は増減を繰り返し、14年からは減少し続けていたが、18年以降は再び増減を繰り返した。21年からは減少が続き、24年は増加したが、25年からは再び減少し28年は戦後最少となっている。
また、初婚-再婚別にみると、平成28年は「夫妻とも初婚」は45万4750組(全婚姻件数の73.3%)で、「夫妻とも再婚又はどちらか一方が再婚」は16万5781組(同26.7%)となった。
「夫妻とも再婚又はどちらか一方が再婚」を組み合わせ別にみると、「夫再婚―妻初婚」は6万1797組、「夫妻とも再婚」は5万9501組、「夫初婚―妻再婚」は4万4483組となった。平成30年我が国の人口動態 平成28年までの動向 -厚生労働省
グラフデータがちょっと古いですが、最新のグラフがこれだったので使わせてもらいました。また、最近は同性の人と結婚するという形のステップファミリーも増えているようですね。
日本はステップファミリーという言葉を知らない
そもそも、このステップファミリーは増加傾向なのに知られていないキーワードになります。
海外ではステップファミリーという言葉が増えて、認知されているのに日本では知られていないどころか、国でも調査をしていません。
さっきのグラフを見ても、あくまで再婚した比率であり、その中で子供がいる人は何%いるか?というデータはありません。
このような現状では、悩みや課題を理解もすることも難しく、支援している方や、組織もほとんどいないということになってしまうのです。
支援する人・団体が少ないから孤立しやすい
認知度が低いということは、「助けよう!」って思う人も少ないということ。支援している団体もほとんどなく、日本では3つくらいしかありません。
少ないということは、家族の問題は家族で解決しないといけない場合が多いし、相談してみても理解されなかったり、的外れな回答をもらったりします。
そうすると、家族自体が孤立しやすく、一度大きな問題が家族内で発生してしまうと、パートナーとの関係性を修復できないまま崩壊していくというケースもあり得るのです。
両親を相手にぶつかりあったこともあります。分からない人には、それだけ『子連れ』というワードは強力なのかもしれません。
ステップファミリー(子連れ再婚)の特徴
通常のステップファミリーの場合、「慣れてきた」と感じるまでには4〜5年かかり、5〜7年経つと前家庭よりも安定した家庭を作れると言います。
では、どうしてそこまで時間がかかるのか?というと、5つの特徴があります。
最初から子供がいる
ステップファミリーの特徴として、最初から子供がいるというケースが非常に多いです。(その他は同性同士の結婚)というか、ステップファミリーという言葉自体が子連れ再婚を指すワードです。
子供がいるということは、いきなり親になるということでもあり、子供との信頼関係構築にも時間がかかります。
だんよめファミリーも連れ子が3人いたので、どう接していいかが最初は分からなかったYo!
それぞれの家族に違った歴史がある
ステップファミリーの特徴として、家族ごとに違った歴史を育んだ後に一緒になります。
初婚であってもこちらは同じですが、ステップファミリーでは、すでに子供がいるので、子供との接し方や、しつけでも悩んだりするのです。
家族関係が複雑になりやすい
ステップファミリーの特徴として、家族関係が複雑になりやすいです。
実親と継父・継母という関係性や、養子として迎え入れるかどうかなど…子供を通してみると家族関係が複雑になります。
通常の家族形態とは違い、親子の関係が複雑になりやすいのです。
これまでの生活習慣やルールが変わる
ステップファミリーの特徴として生活習慣や、ルールが大きく変わることになります。
これは初婚の場合でも同じですが、そこに子育てが入ってくるのが大きな違い。学校や、幼稚園・保育園の対応など、今までやったことがないことのオンパレード!
僕も学校との対応だけでなく、不登校の対応、保育園の対応、そして発達障害との向き合い方など…今まで想像しなかった世界に一気にいくことになりました。
今までのような生活から一気に変わるので、変化に強い人じゃないとかなり戸惑います。
お金に関してどっちが出すか?などで揉める
ステップファミリーの特徴としてお金に関してどっちが出すか揉めることになります。
連れ子の場合、「お金を出したくない」、「同じように愛することができない」とハッキリと意思表示する方もいます。
夫婦の資産は共有財産と思えれば良いんですが、お金に関してだけは簡単に割り切ることができません。実子のためにコツコツと貯めたお金を、連れ子のために使えない!と子供が大きくなってから、お金の問題で悩み始めるケースもあり、夫婦でよく話し合う必要があります。
僕の場合はそういうことは最初からすべて割り切って、全部自分の子だ!って思うようにしているので、それほど揉めませんが、こんなに簡単に割り切ることができないのが普通ですw
ステップファミリー(子連れ再婚)の悩みや、どうしたらうまくいくか?を夫婦で考えていこう
ステップファミリーは多くの課題があり、大変さを理解されずストレスが溜まりやすいことが分かったかと思います。
大事なことは
- 夫婦で考えること
- 子供も交えて考えること
- 周りに信頼できる方をたくさん作っておくこと
孤立して、いがみ合いになり、解決できない状態になり、また離婚というパターンは多いのです。
だからこそ、普段からのコミュニケーションを大切にして、幸せな家族の形を一歩ずつ作っていきましょう。
他にもステップファミリーの用語に関してや、もっと具体的な悩みや、うまくいくためのコツなどをまとめているので、ぜひご覧ください。