- 頑張り続けてきて疲れた人
- 人間関係に悩んでいる人
- 家事も育児も頑張ってる主婦の方
僕は最近、めっちゃ忙しく目まぐるしい日々を送っています。
「忙しいのは良いことじゃないか〜」って言われるのですが、さすがに忙しすぎる!
「夫婦共働きで家計を支える上で、自分がお荷物になってはいけない!」と意気込むと、ついつい仕事を入れすぎてしまうのが僕の悪いクセ。
好きなものは好きだとしてももうちょいなんとかならんもんか!
そう思った時に手にとったのが『精神科医Tomyの ほどほど力 ~ 全力投球は、もう卒業よ』です。
「最近働きすぎかなぁ?」と思い始めた人にこそ読んでほしい一冊!今回はこの本の要約や、読んでみて僕自身が心に残ったポイントなどを紹介していきます!
精神科医Tomyのほどほど力の概要
まず、この本をまったく知らないで読んでしまったので、著者や、要所要所で出てくる『ほどほど力』について、ざっと調べてみました。
著者について
本書「精神科医Tomyのほどほど力 ~全力投球は、もう卒業よ」の著者であるTomyさんは、精神科医としての豊富な経験を持つ専門家のようですね。
読んでから知ったのですが、X(Twitter)のフォロワー数は39万人超え!ネットではかなり有名な人なんですね〜。
本の中で、『アテクシ』という独特の一人称や、女性っぽい語尾を使うので、どんな人かと思ったら結構ガッシリした男性でびっくり(笑)。
そのギャップにしびれる!憧れるぅ!
『ほどほど力』とは何か
この本でメインになっている『ほどほど力』は、読んでみた結果、自分に優しくする力なのかなぁと感じています。
自分が良いと思っていなくても、周りに流されてしまう傾向の人は多いんじゃないかと。良く言えば『和』となりますが、悪く言えば『同調圧力』ということでもあります。
人間社会に見られる基本的な意思決定の一つである同調行動について,多数派の見解に対する個人の同調行動に的を絞った意思決定モデルを提案した.
また,計算機シミュレーションにより,個性を規定するパラメータに対するモデルの挙動,環境変化への追従,および,個人の内部状態の安定性変化について調べ,人と同じような同調行動を再現できることを確認した.
本論文では,人の同調のしやすさはパラメータとして固定的に与えられたが,見識者や親近者に対して,人は容易に従う傾向があるように,同調のしやすさは状況に応じて変化すると考えられる.本モデルの枠組みでは,これはパラメータ変化により個人の内部状態が不安定になることに相当する.また,個人は集団から拘束を受けながら意思決定を行うと同時に,集団の一員として集団の見解を確立している.
人の同調行動に基づく意思決定モデル
この悪いほうになっている人が結構いたりするので、全力投球して過度なストレスを抱えてしまう人が多いんだろうと思います。
実は僕もそんな感じ。他人に合わせていくのが多いので自己主張が苦手なんですよね。
精神科医Tomyさんが言う『ほどほど力』を身につけることで、日常生活に余裕を持たせ、ストレスフリーな状態を作り、人間関係も円滑にする方法を提案しているというワケです。
精神科医Tomyのほどほど力の要約
『精神科医Tomyの ほどほど力 ~ 全力投球は、もう卒業よ』を読みたいけど、大事なところだけを知りたい!というそんなアナタにネタバレ覚悟の箇条書きで要約をお伝えします。
この本の「イイな」って思うところは、精神科医なだけあって言葉が優しい。どうすれば人を傷つけないで済むか?ってことを結構こだわって書かれていて、疲れている人ほどほっとするなと感じました。
本の中は臨床経験に基づいて語られていることが多く、誰かが助けを求めてきた時に出したアドバイスなのかもしれないなと思っています。
さらに、『何がなんでもほどほどじゃなくて良い』と「正解はあなたが決めていいからね」と言ってくれているのも良い点ですね。
疲れている人ほど安心する言葉をかけてほしいんだよね。
いっぱいいっぱいになっているからこそ、優しい言葉がキッカケにふっと力抜けるかもね。
精神科医Tomyのほどほど力を読んで心に残った点
本の内容を読んでみて、僕自身がどういった部分に刺さったのか?今回は3つ紹介します。
今までと同じスタイルが自分を苦しめている
『精神科医Tomyのほどほど力』で最も心に残った点の一つは、自分の作り上げたスタイルが自分自身を邪魔することがあるという点。
今まで嫌われるという経験がほとんどなかった僕ですが、さすがに40年くらい生きていると、数人は合わない人もいます。
40年生きてきて、自分から嫌いになった人はほぼいない、嫌われたのは数えるくらい…というのは、逆に『嫌われてはいけない』と頑張りすぎた結果なのではないかと感じました。
僕は30代に入る前くらいから『頼まれごとは試されごと』とか、『はいか、Yesか、喜んで!』などのポジティブなワードで脳内を埋め尽くしてきました。
ですが、それを「嫌だな」とか、「やりたくないな」って思うことですらも、『試されている』と思ってしまっていたのではないか?と思ったのです。
もちろん、当時の僕には『はいか、Yesか、喜んで!』というのは非常に刺激的で、そのおかげでいろんな縁を紡いでもらったのも事実です。
ですが、頑張る時期はそろそろ終わり。体力的にも落ちてくる頃合いだし、そろそろ今までと同じやり方は通用しないのかもしれないと考え直す良いキッカケになったなと思います。
嫌なものは嫌
『精神科医Tomyのほどほど力』で心に残った点の2つ目は、嫌なものは嫌と思っていいということ。
さきほども言ったように『嫌われてはいけない』と頑張りすぎていたんじゃないかって思って、嫌ってくる人や、攻撃してくる人でさえも、「嫌いにならないように」とか、「自分に直す部分を教えてくれる人だ」と納得させてきました。
もちろん、それによって自分が大いに成長できた部分もあります。ですが、嫌なことを繰り返ししてくる人にわざわざ愛想良くしたりとか、「自分をもっと成長させなくちゃ!」と頑張る必要はなかった。
むしろ、相当苦しいことをしてきたし、すでに十分頑張っているのに自分自身に「それじゃダメだ」と認めてあげることができなかったのかなと。
もっと自分に正直に生きていけるヒントをもらえた気がしています。
「自分に厳しいよね」ってよく言われてる部分だなとも感じました。
好きなことならどれだけ疲れても良いわけではない
『精神科医Tomyのほどほど力』で心に残った点の3つ目は、好きなことならどれだけ疲れても良いというわけじゃないということ。
僕自身はやりたいことが結構いっぱいあるほうだと思います。しかも、それを同時多発的に起こしていて、やりたいことは全部やれば良いじゃん!って思って生きてきました。
ですが、30代がそろそろ終わることもあり、それだけではダメなんだなと感じることも増えてます。がむしゃらに頑張るのではなく、やりたいと思うことの半分でもできたら最高。
エネルギーは無限じゃないと感じることも増えたし、そのエネルギーを注げるのはそれほど多くない。
家庭も、育児も、仕事も、人間関係も、夫婦関係も全部完璧に!って思ってきて、改善に改善を重ねてきましたが、さすがにやり過ぎなのかもなぁ〜と感じたのが今回。
僕なんかは厳しすぎるほうだと思うので、もう少し緩めに生きていて良いかもしれないですね。
ダメな部分があるくらいで可愛げがあるかもしれない(笑)。
この本が合う人
『精神科医Tomyのほどほど力』が合うなって思うのは、ついつい頑張りすぎている主婦の方かなぁと。
どちらかというと、女性目線で描かれている内容かと思います。育児や、家事というワードもチラホラ出てくるし、共感できる部分も多いのではないかなと感じます。
あと、僕のようについつい頑張りすぎてしまうという方にもオススメですね。抽象的な言葉や、助言も多いのですが、その受け取り方ですらも『ほどほどに』ってメッセージなのかもしれません。
本を読んで「なにか得るものがないと!」って感じる人はワークをやりたくなっちゃうんですが、そんなに頑張らなくても良いよってことなのかも。
なんだか忙しい!って思っている人はぜひ読んでみて!
それではまとめに入りましょう!
私なんか抜くところは抜いてるけどね。
自分もゆったり生きるくらいをベースにしていこうと思いますw
『精神科医Tomyのほどほど力』、読んでみましたがまさに今の自分にピッタリな一冊でした。
働きすぎた一年って感じがあるので、そもそも仕事の単価も上げて良いのかもって思ったし、嫌ならやらなくて良い。
もっともっと自分を大切にしていきたい!って自分自身に目を向ける良いメッセージを受け取れたと思います。
多忙な現代社会で、適度な力の使い方を身につけたい方、「全力疲労社会」から脱出し、心軽やかに生きたい方にとって、本書はその道しるべとなると思います。
ぜひ手に取ってみてください。
それでは素敵なファミリー・ライフを!