どうも ソルティーです。
ついこの間、三男の卒園式が行われました。
三男とはいろんなこともあり、モヤモヤと感動が一気に溢れ出してくる…本当にこんな気持ちになるんだなぁと
いうのが正直な感想です。
三男はとにかく同じことをずっと繰り返せる、そして、自分のルールや、手順通りにやれないと癇癪を起こすという本当に手のかかる(ASDっぽい)子だったんですけど、自分自身とこんなに向き合いさせ続けてくれたのは三男でした。
せっかくなので、この三男が保育園でどういうことを体験していたのか?そして、卒園してこれからどんな不安を持つのか?
これらのことを振り返りながら、今の気持ちを残していきたいなって思います。
ASDの子供の保育園はどんな感じだったか?
三男の卒園式はとにかく成長が感じられるっていうことにつきました…。
うちの場合、ASDとADHDは相性が悪かった
この成長を感じた理由は、彼はASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー)っていう発達障害に近い特性を持っています。
- 何か嫌だなって思ったことをとにかくずっとずっと繰り返せる
- 予想していないことが起きると何も考えられなくなり、パニックを起こす
- 自分なりのやり方やルールがあって、こだわりが強すぎる
- 細部にとらわれてしまい、最後まで物事を遂行することが出来ない
- 親が「見て〜!」って指さしたり、耳元で大きな声で言ってもスルー(笑)
- 対話ができない時があって、自分の興味のある話を一方的に延々とされる(汗)
こんな特性を持ってるんですね。
特に今でもひどいのが、○○をした、○○をした、○○をした…って、放っておくとずっと30分以上も、下手すると1時間以上も放置していると言い続けてしまうっていう特性があります…。
こんな特性を持っている子がいるんだっていうことをまざまざと見せつけられました…。
僕は逆にADHDっていう特性を持っています。
このASDと全く相性が合わなくて…めちゃくちゃ困ったということが多かったです。
僕は
- すぐ何かパッてやりたがってしまう
- すぐ行動に移したい
- すぐ喋りたい
- すぐ忘れて次に行きたい
こんな特性を持っているんですが、どうもASDさんはのんびりで、マイペースで、そして自分が考えたことを手順を実行できないと、もう一度やり直すという特性があります。
それができないままでいると、できるようになるためにずっと挑戦し続けてしまうという。
これは見事に飽きっぽい僕とはまったく逆の特性を持っていて、すごいなと関心すると同時にウザいなとも心底何度も思いました。
ただ、そういう子供、そういう人がいるんだってことは三男と合うまでは全く想像もつきませんでしたし、こんな子が保育園の卒園できるんだろうか?って不安で夜しか寝れなかったです!!
年齢と共に親子関係が良くなってきた
でも、6歳になってくると、今までのルーティンワークの中心だったお母さんから、「お父さん」っていう単語を使いだすようになります。
大体、バランスにして30%とそれでも少ないんですが、全然見向きもされないってことはなくなりました。
三男はとにかく泣き虫で、ずっと本当にずーーっと母親から離れませんでした。
ASD気質があるので、今まで通りが信条。
その特性が年齢と共に若干ずつですが、薄らいでいき、どんどん自分の意思を伝えられる語彙力を持っていき、そして、自分が伝えたいと思ったことを行動で示してくれるようになりました。
まだまだ子供なので、うまく伝えられなくて怒ったり、泣いたり何ていうケースが多いのですけども、彼は彼なりに意思表示をして一生懸命伝えようしています。
その伝えるっていうパターンが、ただ泣く、ただ怒るだけじゃなくなってきた。
これがすごく成長を感じられる部分だなーって振り返ると感じますね。
僕はこれが嬉しくて…、今までだったらお父さんがどれだけ話しかけても、お父さんがどんなに親切にしても、お母さんしか目に入らなかった子が、お父さんという存在を認知し、お父さんという対象に対してちゃんと意識を向けてくれる。
僕は三男にもお父さんという存在を認知させたかったんだなって、気付きました。それを実感させてくれた。
これはなかなか気づかない自分の気持ちで、本当にこれは感謝しなくちゃいけないなって僕は思っています。(まぁ、しつこいのは相変わらずですが(笑))
保育園の卒園式の様子
保育園は意外と両親でくるケースも多かったです。
この時ばかりは親たちはお父さんも多かった
卒園式はどんな人が来ていたのか?っていうことを振り返ってみますと、卒園式はお父さんもたくさん来ていたなーって印象です。
いつもだったら保育園の行事っていうのはお母さんしかいません。9割がお母さんです。
保育園のお迎えでは、ほとんどがお母さんです。
見かけるお父さんは仕事に行く、仕事帰りなのか作業着、もしくはスーツで送迎をしている。ただ、そんなに母数としては多くない…。
そんなケースばかりを見ていましたが、さすがにこの卒園式という晴れの舞台です。
さすがに仕事を休んで来たのか、お父さんもお母さんも両方出席するっていうことが多かったなーと。
そして、お父さんがカメラを構え、お母さんはじっくり我が子の成長を噛みしめるように見つめる。そんな家庭が多かったなと思います。
これももしかしたら男女に備わる脳の違いみたいなもので、自然と役割が分かれてくるのかもしれません。
そんな気持ちを抱えながら、僕も自然とカメラを持ち、録画・撮影側に回らせていただきました。
ASDの子供の卒園式の様子
三男は卒園式では比較的穏やかに過ごしていました。
何かの手順に沿って行動をする。それは彼の得意中の得意なこと。
まったく間違えることも慌てることもなく、しっかり式をこなしていました。
たまにロボットのように作業をこなすので、感情の変化もなく、楽器演奏では「あいつ、無表情なんだけど(笑)」なんて夫婦で笑ってしまうシーンもありましたが…、それもまた三男の特性を表わしていて良いなぁって感じます。
ASDと保育園の相性は良かった
保育園で本当に良かったかなー?ってのはたまに考えたりしますが、僕は保育園で良かったと思っています。
なぜかと言うと、親の時間をそれほど制限されず動けるという点。そして、保育園は子供の成長をしっかり見守ってくれるからです。
親の動ける時間が長い
幼稚園はお迎えの時間がだいたい14時くらいって言われています。早いっすよねw
14時とかっていうのは午後の途中ですよね。
むしろ、13時になったらお迎えの準備をしなくてはいけない…。
つまり、午前中しか預けられない…。っていうことがあると思います。
それは親がやりたいことをやるためにはとっても重要な時間だなと思うのです。
対して保育園は最大18時半まで面倒を見てくれます。
これだけ時間が空くと、いろんなことができます。もちろん、アルバイトや、サラリーマンなどの仕事でもバリバリできちゃいます。
午前中だけではなく 午後まで空けてくれる。
保育園の先生達には感謝をしなくてはいけないなと思います
保育園はその子の才能自体を伸ばしてくれる傾向にある
保育園はその子が何をしたいのかってところに注目し、チャレンジをさせてくれます。
つまり、ASDのような発達障害は障害関係なく、居心地が良い環境になりやすいってことです。
幼稚園はお勉強重視なので、みんなでっていう意識が保育園よりも強いです。
そのため学校の勉強に近い方向で進めていると思いますが…、保育園はとにかくその子がやりたいことを引き出して、チャレンジして、失敗させてくれる。
これがすごく大きな違いだなと思います。
おかげで 「保育園が嫌」だとか言うこともなく、友達を作り、友達と一緒に遊び、考え、時には転んで怪我をしたりっていうことする。
こんな人間的な成長がとても多いのは保育園の良さだなっていうことを僕は改めて実感しました。
遊びがメインだったから不自由もなく自分の心のままに育ってくれた。
かといって勉強ができないかっていうとそうでもなく、周りの子達が覚えてきたひらがなや算数の計算を見せ合いっこするからです。
そして、先生たちも本を読んでくれたり、図形や、パズルなどを使って、その子のペースでその子が知りたいと思った時に、道具や物やノートや鉛筆を使って教えてくれたりします。
このおかげで保育園を卒業する頃には大体ひらがなが書けるようになって、算数は10までの計算だったらできるようになっていました。
これは幼稚園でも同じことかもしれないんですが、とにかく子供のやりたいに合わせてくれるのは保育園の
いいところなのかな〜と。
ASDの子を小学校に上げる不安
さて、これから三男は小学生になります。僕はこの三男が小学校、本当にうまくやれるのか?ってそこそこ不安を感じています。
何しろ、教員支援をしていると今の学校制度では、みんな一律の子を育てる傾向があり、そこで三男の特性もかき消えてしまうんじゃないか?って考えたりするからです。
保育園は子供の意思を尊重し、子供がやりたいって言ったことをチャレンジさせ、そして大人が信じてそばで見守ってくれるっていうやり方でした。
ところが小学校はそうはいきません。
みんなでやりましょう
みんなで行動しましょう
みんなで考えましょう
みんなで行動する
これはとても大事なことだなって思うのですが、こればかりだと個性を埋没させやすい。特に三男のような人と連携を取りにくいっていう特性がうまくはまるのか?そして、三男が思い描いている世界っていうのを封印させてしまわないか?
これが一番の不安点だなーって自分の気持ちに聞くと正直そう思ったりします。
三男が最初、「小学校楽しみ!」って言ってたんですが、その学校が嫌になってしまわないか?まぁ、上げてしまったらそんな不安もどっか行くと思うささいな悩みなんですが、そんなことも入学前は思うんだなと。
親の期待をいい意味で裏切ってくれる子どもたち
妻がこんな話をしてくれました。実は次男もADHDって言う発達障害の特性があり、本当に学校に行けるか悩んでいたと…。
でも、いざ学校に行かせてみると、うまく順応し、今ではちゃんと友達をつくっています。(まぁ、学習面はズタボロだけど、愛嬌でカバーできるものすごく得な性格w)
それが、妻としてとても嬉しかったようで、それを僕に教えてくれました。
なので、僕からできることは、子供を信じて、まずは行かせてあげる。「きっとできるよ」って言ってあげること。
本人以上に、子供の可能性に期待するっていうのが、僕たち親の大切な仕事なんじゃないかなって思えました。